2009年4月9日木曜日

奥山の花(「あつめ草」より)

奥山の花(「あつめ草」より)

奥山の 見る人のなき所でも
 咲くべき時はいつも咲く
嗅ぎ手があろうがあるまいが
 匂う時はいつでも匂い
褒(ほ)めてがあっても自慢せず
 謗(そし)られても腹立てず
盛んになっても昂(たかぶ)らず
 衰(おとろ)えても悪びれず
よその花が見事に咲いても
 羨(うらや)みもせず 妬(ねた)みもせず
劣(おと)れる花をも侮(あなど)らず

1 件のコメント:

  1. はじめまして。「奥山の花」の詩をラジオで聴いて、全文をもう一度知りたくていろいろ調べたのですが、どれも一部しかわかりませんでした。やっとHITOMUさんのページで全文を知ることができました。ありがとうございました。しかも、ラジオより先にブログに書いておられてビックリしました!この詩の作者は誰ですか?「あつめ草」はどんな本(?)に載っていますか?お手数ですが、教えていただけませんか?
     

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